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WikiLeaksアサンジは、結局「正しかった」のか? スノーデンとは実は「微妙」な関係
こうした埋もれていた不都合な真実を暴くことに、ウィキリークスが一役買っているのは間違いない。
とにかく議論を生むウィキリークスだが、興味深いのは、アサンジと同様によく知られた内部告発者である元CIAのエドワード・スノーデンとの間には、ぎこちない関係性があることだ。近代における機密情報暴露の2大巨頭と言ってもいいアサンジとスノーデンは、実は考え方が割れている。
スノーデンの暴露情報はメディアが取捨選択
スノーデンが、NSA(米国家安全保障局)の膨大な機密情報を暴露する際、ウィキリークスを通して暴露することはしなかった。代わりに、英ガーディアン紙の記者を香港に呼び出して、機密情報を提供した。どう扱うのかをメディアに託したのである。ガーディアン紙などは、機密文書内の個人情報などは隠して、NSAの世界的監視プログラムなどを暴露している。
ただこの「暴露する情報をガーディアンが独断と偏見で取捨選択する」ことが、情報の偏りを生むとの指摘もあった。特に、機密文書を受け取ったガーディアンの記者が左翼的な弁護士だったことから、彼らのイデオロギーや偏見によって暴露する情報が操作されるとの懸念もあった。
いずれにしても、どちらもアメリカにとっては敵であり、米当局がすぐにでも身柄を確保して罪を償わせたい相手なのは間違いない。お尋ね者のスノーデンは当面はロシアにとどまるだろうが、まずはアサンジの処遇が注目される。
アサンジのこれまでの軌跡などについては、「スパイチャンネル~山田敏弘」でさらに解説しているので、ぜひご覧いただきたい。
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