スタートアップ超大国 インド~ベンガルールからの現地ブログ~
インド高度人材採用論<実務入門・前編>
2.母集団形成
①母集団形成はLinkedinタレントリクルーティング、大学起業部、キャリアセンターとの交渉で容易
上記で述べたように人材レベルは玉石混交ですが、求職者が多いので母集団形成は容易です。
では、どの大学に対してアプローチすればいいかというと、以下の''National Institutional Ranking Framework''がおススメです。
以下の基準で大学を評価しており、確かにレベルの高い大学がランクインしています。
<''National Institutional Ranking Framework''の評価基準>
・教育環境(教授、支援体制)
・研究開発能力(ペーパー数等)
・卒業生の進路
・多様性(女性、他州からの学生)
<''National Institutional Ranking Framework''のランキング>
引用元:MoE, National Institute Ranking Framework (NIRF) (nirfindia.org)
②エージェントの起用方針
エージェントの起用ですが、以下の場合において起用するのが良いでしょう。
方針としては、時間とリソースを十分に避けず、担当者の代替のような形で候補者を見つけてきてくれるエージェントが理想的です。
・担当者に本当に時間がない場合
・母集団のチャネルを増やしたい場合
しかし、エージェントも候補者のようにトンデモな業者も多いので、注意しましょう。
<トンデモエージェント事例>
・スクリーニングしないで、ひたすらレジュメを右から左に流すだけ。
・インド経験豊富と言いながら、レジュメ回収しかできず、リファレンスチェックもできない。
・そもそもJDを作成することができない。
ここまでは、前編ということで、前提条件と母集団形成について紹介してきました。
次回の後編ではスクリーニングと定着について紹介してまいります。
著者プロフィール
- 永田賢
Sagri Bengaluru Private Limited, Chief Strategy Officer。 大学卒業後、保険会社、人材系ベンチャー、実家の介護事業とキャリアを重ね、2017年7月に、海外でのタフなキャリアパスを求めてYusen Logistics India Pvt. Ltdのベンガルール支店に現地採用社員として着任。 現地での日系企業営業の傍ら、ベンガルールを中心としたスタートアップに魅せられ独自にネットワークを構築。2019年4月から日系アグリテックのSAgri株式会社インド法人立ち上げに参画、2度目のベンガルール赴任中。
Linkedin: https://www.linkedin.com/in/satoshi-nagata-42177948/