FRB議長解任の可能性に戦々恐々...確信薄れ動揺する市場、「万が一」を織り込む
パウエル氏の後任候補
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は先週、トランプ氏がパウエル氏の後任にケビン・ウォーシュ元FRB理事を充てる可能性があると報じた。
キャピタル・エコノミクスは、ウォーシュ氏のような十分な資格を備えた人物が指名されれば、当初の市場の反応は「悲惨なものにならないかもしれない」と述べた。
しかし、議長交代は「FRBの独立性を解体する第一歩」と見なされる公算が大きく、他のFRB理事も解任される事態になれば、市場の反応はさらに深刻なものとなるだろうと警告した。
一部の市場関係者は、トランプ氏が取り得るより簡単な方法として、パウエル氏に代わって投資家が指針とする「影のFRB議長」を置く可能性を指摘する。しかし、市場から否定的に受け止められる可能性がある。
タングルウッド・トータル・ウェルス・マネジメントのマクロ投資ストラテジスト、トム・ブルース氏は「もし新しい議長が就任しても金融政策が緩和に向かうと見なされれば、事態は厄介になるだろう」と述べた。


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