教皇死去を喜ぶトランプ派議員「神の手が悪を打ち負かした」の真意
Marjorie Taylor Greene says 'evil being defeated' after Pope Francis death
カトリック連盟をはじめとする複数の団体が、グリーンの一連の発言は「反カトリック的かつ扇動的」であり「常軌を逸している」と非難した。それでもグリーンは自らの主張を変えることはなく、一連の教会批判はキリスト教の価値観を守り、宗教機関の政治活動と見なすものに反対するために必要だと主張した。
グリーンは2022年、「カトリック連盟のビル・ドノヒュー会長は、私があるインタビューでカトリック教会とカトリック信仰を中傷したと非難した」と述べた。「これ以上、真実から遠い話はない。即刻、公に謝罪すべきだ」
現在はプロテスタントの福音派に属するグリーンは当時、「自分はカトリックの家庭に生まれ教会の一員として育った」が、カトリック教会の聖職者による長年にわたる児童の性的虐待の実態を知って、「教会が自分の子どもたちを小児性愛者から守ってくれるとは思えなくなった」と語った。福音派は、聖書の言葉を文字通りに信じる宗教保守派で、ドナルド・トランプ大統領の熱狂的な支持基盤だ。
進歩的な立場で知られてきた教皇フランシスコは、4月21日に88歳で死去した。その前日である20日にはバチカンにあるサンピエトロ大聖堂のバルコニーから信者たちの前に姿を見せ、毎年恒例のイースター(復活祭)の祝福を行った。その後、専用車でサンピエトロ広場にも姿を見せ、集まった信者や観光客の歓声に応えていた。