遺物「青いコーラン」から未解明の文字を発見...ページを隠す「金箔の装飾」の意外な意味とは?

特殊な画像処理手法で装飾の下にある文字を発見 DEPARTMENT OF CULTURE AND TOURISM - ABU DHABI, ZAYED NATIONAL MUSEUM COLLECTION
人間の目に見えない細部を可視化する高度な画像処理手法を用いて、古代の写本に見たことのない文字が見つかった。
アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビに建設中のザイード国立博物館(ZNM)の研究者はこのほど、イスラムの聖典の希少な写本である「青いコーラン」に施された精緻な金箔装飾の下に隠された文字を発見。コーランは、神(アッラー)が大天使を通じて預言者ムハンマドに啓示した言葉だと信じられている。
研究者らによれば、発見された文字があったページの装飾は書道家の書き間違いを修正するために加えられた可能性がある。新しい藍染めの羊皮を用いて作り直すと高くつくことから、文字を隠すために複雑な模様が使われた可能性があることが判明した。