電車にひかれた保護犬...「ひいた運転士」に引き取られて、今は幸せに暮らすまで
Tears As Runaway Rescue Dog Hit by Train Recovers—and Is Adopted by Driver
「フィオナはシェルターに戻る途中でした。けれど運命は別の道を選びました。あと数キロで到着という地点で、車酔いしてしまったんです。車を運転していた元飼い主の息子が一時停車した瞬間、フィオナはパニックを起こし、飛び出してしまいました」
1週間にわたってスタッフやボランティアたちがポスターを貼り、捕獲器を仕掛けて懸命に捜索する中、想像を超える事態が起こった。
「列車の運転士・ジェフから、線路にフィオナを見たという緊迫した連絡がありました。彼はちょうど列車を運転中で、その列車がフィオナの上を通過してしまったのです」
ジェフはすぐに救助を要請し、駆けつけたスタッフが現場で見つけたのは、「動けないまま線路に横たわっていたが、まだ息のあるフィオナ」だった。ジェフは本誌にこう語る。
「彼女の上を通過してしまった瞬間、どうすることもできず、ただ祈るしかありませんでした。体が小さいから列車の下に入り込めたかもしれないと思いましたが、確信は持てませんでした。とにかく生きていてくれて本当にほっとしました」