トランプが再定義するアメリカの役割...米中ロ「三極時代」の幕開け
TRUMP’S GREAT POWER GAME
「ロシアが旧ソ連圏を自国の勢力圏にとどめようとしていることには、異議を唱えないだろう。これはウクライナにとって悪い知らせだ。一方で中国には、東アジアについて同じような裁量を与えないだろう」
「トランプはパワーポリティクスをいとわないが、リスクも認識している。デンマークを威嚇することと中国を威嚇することが、全く違うということは理解している」
長年の地政学的な流れを覆すために、トランプに与えられた時間は限られている。この点も習とプーチンの計算に影響を与えるかもしれない。しかし、アメリカの力に固執しながら西半球に注意を向けていることは、米政権の気まぐれとは関係なく多極化が進む世界秩序を、現実として認識していることを示唆する。
「トランプは西半球においてより積極的な外交政策を追求している。それは彼の就任演説の言葉を借りれば『マニフェスト・デスティニー』ではあるが、ポスト優越主義的な国際関係の概念の範囲内で行われているようだ」と、国際危機グループの上級研究・提言アドバイザーのアリ・ワインは語る。「(J・D・)バンス副大統領や(マルコ・)ルビオ国務長官など政権内の多くの高官が、世界は多極化が進んでいると評価していることは注目に値する」

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2025年4月8日号(4月1日発売)は「引きこもるアメリカ」特集。トランプ外交で見捨てられた欧州。プーチンの全面攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?
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