現地人は下層労働者、給料も7分の1以下...友好国ニジェールからも追放される中国人
As China Expands Global Footprint, It Gets Into More Trouble
2008年、ニジェール政府と中国の国有企業である中国石油天然ガス集団(CNPC)との間で生産分与協定を締結したのを皮切りに、中国はニジェールの石油産業の構築において中心的な役割を果たしてきた。
同協定により、ニジェール国内に石油精製所の建設が行われ、アガデム油田からベナンの海岸までパイプラインが敷設された。このパイプラインを通じて、現在では1日あたり従来の国内向け生産量の5倍以上にあたる9万バレルの石油が輸出されている。これにより、ニジェールは地域の産油国としての地位を確立するに至った。
チャタムハウス・アフリカプログラムのディレクターであるアレックス・バインズは「このパイプラインは二国間関係の基盤となっている」と述べた一方、「中国政府はベナン・ニジェール間でパイプラインを維持するための仲介役も担っており、その過程で新たな緊張も生まれている」と指摘している。
パイプライン事業に加え、中国はニジェール東部の石油資源を開発するための50億ドル規模の契約を締結している。昨年には、アガデム油田からの石油輸送に関する4億ドルの覚書も追加で交わした。