トランプの「2つの重大ミス」がプーチンの立場を強くした...手玉に取られないための「交渉術」とは?

How to Negotiate With Putin

2025年3月25日(火)18時55分
ローリー・ブリストウ(元駐ロシア英国大使)

冷戦と、激化するプーチンとの対立の両方から得られる大きな教訓は、脅威にうまく対処するには同盟諸国との一貫したアプローチが不可欠だということだ。たとえプーチンの立場が本質的に弱いとしても、同盟内に分裂が生じればロシアを利することになる。

そのようなことがないように、ウクライナの同盟諸国は交渉のタイミングや内容をロシアに仕切らせてはならない。ロシアが論点をすり替えたり、見せかけの対等な関係性をつくるのを許してはならない。ウクライナを不安定化させる措置に同意してはならない。


強権的な指導者との取引をまとめたいという野心から、民主主義国家が脅威に立ち向かう上で最大の資産である同盟関係を損なうことがないようにしなければならない。

重要なのは停戦後の計画だ。ロシアはウクライナの安定性を損なわせ、同盟諸国から切り離し、ロシアに課せられた義務を逃れようとするだろう。

最後に、平和を維持するための方法について計画を立てるべきだ。困難で時間も費用もかかる取り組みであり、欧州が主導すべきだが、アメリカの関与も必要になる。そしてこの取り組みは、ロシアが冷戦後の欧州の安全保障秩序を塗り替えるチャンスを狙い続ける限り、持続させなければならない。

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