「若者は使えない」「社会人はムリ」...アメリカでZ世代の採用を見送る会社が続出する理由
My Gen Z Class Is Eerily Silent
そんなのは自分の仕事じゃないと、学究肌の教員なら思うかもしれない。だが今のうちにその努力をしないと、教室はデジタル空間にしか存在しなくなり、対話や議論の場は奪われ、生身の教員は居場所を失うことだろう。
古典的スキルが不可欠
それでも幸いなことに、最近は各種SNSの利用が減少傾向にあるらしい。テクノロジー系の調査会社ガートナー(Gartner)によると、さすがに今はSNSの劣化に気付く人が増え、結果としてかなりの人がSNS上で過ごす時間を減らし始めているという。
筆者の実感でも、卒業してフルタイムの仕事に就いた若者たちはSNS上で過ごす時間を減らす傾向にある。
しかし、今期の1年生の言語能力の欠如はひどすぎる。このままだと、社会人としてやっていけない。
肉声で話すスキルの強化にはキャンパス全体で取り組む必要がある。教員の努力だけでは足りない。学内に専門のスタッフを置く必要もある。
学生向け情報サイト「インテリジェント(Intelligent)」の2024年の調査によると、取材に応じた企業の15%が25年には新卒者を採用する予定はないか未定と回答している。理由は、新卒者には社会人としての準備が足りないし、そもそも離職率が高すぎるからだという。
なぜ若者たちは使えないのか。コミュニケーション能力の不足が原因だと、企業側の39%は回答している。