最新記事
テック企業

習近平がザッカーバーグを「人間の壁」でブロック...元フェイスブック社員が曝露

China's Xi Used Human Wall to Avoid Zuckerberg, Ex-Facebook Exec Says

2025年3月13日(木)11時38分
マイカ・マッカートニー
ザッカーバーグは中国に対して友好的だったが…

ザッカーバーグは中国に対して友好的だったが…(2016年3月19日、中国・北京) Shu Zhang-REUTERS

<中国に熱烈なラブコールを送るザッカーバーグですら、習近平と会うのは容易ではなかった...>

マーク・ザッカーバーグは習近平との非公式な面会を試みた際に、警備員による「人間の壁」に阻まれていた...。今月6日に刊行された回顧録『Careless People(不注意な人々)』で、2017年にフェイスブックを解雇された元幹部サラ・ウィン=ウィリアムズが明かしている。

【画像】天安門広場をジョギングするザッカーバーグ

メタの広報は、この新刊について「かつて報じられたニュースの焼き直しと、当社経営陣に関する誤った告発の寄せ集め」と非難する声明を出している。


メタの共同創業者兼会長兼CEOで、世界2位の富豪でもあるザッカーバーグは、これまで中国への接近を何度も試みてきた。しかし、アメリカの多くのアプリ同様に「グレート・ファイアウォール(万里のファイアーウォール)」によってブロックされている。

ザッカーバーグは中国語を勉強し、中国共産党の中央委員会宣伝部長と会ったり、スモッグに覆われた北京の天安門広場をジョギングする写真を投稿したりしたこともある。

そうしたフェイスブックの独裁政権に迎合する姿勢は批判の的となってきた。中国の検閲体制に合わせたツールの開発を進めていたとされているが、最終的に契約が成立せず、導入には至っていない。

ウィン=ウィリアムズは回顧録の中で、2016年にペルーの首都リマで開催された「APEC首脳会議(アジア太平洋経済協力会議)」において、ザッカーバーグと習近平の「自然な出会い」を演出しようとしたことを明かしている。

展覧会
京都国立博物館 特別展「日本、美のるつぼ」 鑑賞チケット5組10名様プレゼント
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

現代自動車、一部EVの韓国内生産を需要低迷で一時停

ビジネス

ネットフリックス、業績見通し強気 広告付きサービス

ビジネス

カナダの米株購入、2月は過去最高 大型ハイテク・金

ビジネス

米FRB、ストレステスト見直しへ 自己資本比率の算
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプショック
特集:トランプショック
2025年4月22日号(4/15発売)

大規模関税発表の直後に90日間の猶予を宣言。世界経済を揺さぶるトランプの真意は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ? 1位は意外にも...!?
  • 2
    【渡航注意】今のアメリカでうっかり捕まれば、裁判もなく中米の監禁センターに送られ、間違いとわかっても帰還は望めない
  • 3
    米経済への悪影響も大きい「トランプ関税」...なぜ、アメリカ国内では批判が盛り上がらないのか?
  • 4
    【クイズ】売上高が世界1位の「半導体ベンダー」はど…
  • 5
    紅茶をこよなく愛するイギリス人の僕がティーバッグ…
  • 6
    ノーベル賞作家のハン・ガン氏が3回読んだ美学者の…
  • 7
    あなたには「この印」ある? 特定の世代は「腕に同じ…
  • 8
    トランプ関税 90日後の世界──不透明な中でも見えてき…
  • 9
    関税を擁護していたくせに...トランプの太鼓持ち・米…
  • 10
    金沢の「尹奉吉記念館」問題を考える
  • 1
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜け毛の予防にも役立つ可能性【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止するための戦い...膨れ上がった「腐敗」の実態
  • 3
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ? 1位は意外にも...!?
  • 4
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 5
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
  • 6
    あなたには「この印」ある? 特定の世代は「腕に同じ…
  • 7
    パニック発作の原因とは何か?...「あなたは病気では…
  • 8
    中国はアメリカとの貿易戦争に勝てない...理由はトラ…
  • 9
    動揺を見せない習近平...貿易戦争の準備ができている…
  • 10
    「世界で最も嫌われている国」ランキングを発表...日…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 3
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 6
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 7
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 8
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    「低炭水化物ダイエット」で豆類はNG...体重が増えな…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中