ロシア軍がクルスク奪還へ猛攻、ゼレンスキーの切り札が危機に
Ukraine Losing Its Trump Card as Russian Troops Enter Kursk Stronghold
ロシアの情報筋が11日に流した画像には、国旗を身につけ、スジャの入り口を示す標識の前に立つロシア兵が写っている。スジャの北東端、マルティノフカの集落の近くで撮影されたものだという。
マルティノフカは、ロシア国防省が奪還したと発表したクルスク州の12の村のひとつであり、広さは「100平方キロメートル以上」に及ぶ。ロシア政府は10日、スジャの郊外にあるウクライナ軍の陣地に対するドローン攻撃と称する映像を公開した。
ワシントンの著名なシンクタンク、戦争研究所(ISW)は10日、ウクライナの前線の日々の変化を追跡調査しているが、ロシア軍はクルスクで「成果を確固たるものに」しており、「数日中にスジャを攻撃する準備をしている可能性が高い」と述べた。
ここ数週間の報道は、ロシア軍はウクライナ軍の重要な補給線を破壊する作戦を続けているため、ウクライナ軍部隊数千人が包囲される危険性があると指摘してきた。ウクライナの新聞キーウ・インディペンデントは7日、ロシア軍がクルスク市周辺の橋を含むウクライナの兵站ルートを破壊したと報じた。