ロシア軍がクルスク奪還へ猛攻、ゼレンスキーの切り札が危機に
Ukraine Losing Its Trump Card as Russian Troops Enter Kursk Stronghold
ここ数週間、米政権はウクライナに対して、軍事支援や軍事情報共有の一時停止などの措置を通じ、3月11日の米ウクライナ高官協議で首を縦に振るようウクライナを窮地に追い込んだ。
ロシアは、交渉のテーブルに着くことと引き換えに、ウクライナのクルスクからの撤退をアメリカを通じて要求してくる可能性があると、ウクライナ議会外交委員会のオレクサンドル・メレシュコ委員長は本誌に語った。
数人のロシアの有力な軍事ブロガーが、11日にスジャ周辺でのロシア軍の前進を報告している。彼らが発信する情報は、ロシア政府の公式声明に代わって正確な戦況を伝えていることが多い。
ある著名なアカウント「トゥー・メジャーズ(Two Majors)」は11日、ロシアの空挺部隊がスジャで活動しており、ロシア軍は町の南東にある2つの集落を奪い返したと報じた。
ロシアはスジャのおよそ40%を支配していると、このチャンネルは主張した。
別のチャンネルは、ウクライナ軍がスジャの西と北西に残っていると主張し、3つ目のチャンネルは、ロシア軍がカザチヤ・ロクニャから南下してきたため、スジャ北東部の工業地帯で激しい衝突があったと伝えた。