トランプ=マスク独裁は許さない── 元大統領候補サンダースの集会に労働者の長蛇の列
Videos of Bernie Sanders' Large Midwest Rallies Take Off Online

労働者の味方が帰ってきた(ウィスコンシン州ケノーシャの集会で気炎を揚げるサンダース
<少数富豪による寡頭政治をぶっつぶすと、「社会主義」政治家サンダースが全国遊説を開始。小さな町で数千人の聴衆を集め、SNS動画の再生回数は数百万回を超えるヒットになっている>
アメリカの左派の重鎮バーニー・サンダース上院議員(無所属)が、金持ちによる「寡頭政治に対抗する(」ために中西部で行った大規模な集会の動画が、ソーシャルメディアで大きく拡散されている。
多くの民主党議員は、政治権力を握った大富豪の実業家イーロン・マスクを「影の大統領」と呼んでいる。ドナルド・トランプ大統領の側近となったマスクは、大統領令で設置された政府効率化省(DOGE)を率い、政権発足から1カ月で、いくつもの連邦政府機関をリストラし、大量のレイオフを推進したため、トランプ批判派はもちろん、一部の共和党員からも反発と懸念の声が上がっている。
マスクは連邦政府支出の大幅削減するよう求めており、年間最大2兆ドルを削減すべきだと主張している。支持者は、これによって効率性が向上し、国の債務に対処する一助となると言うが、批判派は国民が政府サービスにアクセスしにくくなる、と主張する。
こうしたマスクの動きに対し、サンダースは2月、「この少数独裁政治に挑む」ために全国を回って遊説すると発表した。サンダースは多くの議員が主張しているように、DOGEを使って「政府機関を解体する」というマスクの最近の行動は「違法」で「違憲」にあたると評した。