トランプ大統領「関税による景気後退の可能性」へ直接の言及避ける

FILE PHOTO: U.S. President Donald Trump sits in the Oval Office of the White House in Washington, D.C., U.S., March 7, 2025.
トランプ米大統領は9日に放送されたFOXニュースの番組「サンデー・モーニング・フューチャーズ」のインタビューで、関税政策によって米国が景気後退に陥るかどうか直接的な言及を避けた。
年内の景気後退入りを想定しているかと聞かれたトランプ氏は「われわれは非常に大きなことを実行しているので、一定の経過期間が存在する。少し時間はかかるが、われわれにとって必ず素晴らしい事態になると思う」とだけ語った。
トランプ氏は先月2日、包括的な関税が国民にとって「短期的な」痛みをもたらす可能性があると発言していた。
ただ側近や政府高官は関税の悪影響を繰り返し否定している。
9日にはラトニック商務長官がNBCテレビの「ミート・ザ・プレス」で、関税を通じて一部の外国製品の価格は高くなるが、逆に国産品は割安になると主張。「米国が景気後退に突入することは絶対にない」と断言した。


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