最新記事
ウクライナ戦争

国境から1500キロ、ロシア最大級の製油所が大炎上...「ドローンの飛行音と爆発音を聞いた」と地域住民

Fire Engulfs Russian Oil Refinery 900 Miles From Ukraine After Drones Heard

2025年3月5日(水)14時20分
イザベル・バンブルーゲン
ドローン

Parilov-Shutterstock

<ウクライナとの国境から東に932マイル(約1500キロメートル)のところに位置するバシネフチ社の製油所が巨大な炎に包まれた。その様子を捉えた映像がソーシャルメディア上に複数出回っている>

ロシア・バシコルトスタン共和国の都市ウファにある国内最大級の製油所で火災が発生した。ウクライナとの国境から約1500キロ離れた場所に位置するこの施設で、火災の前にドローンの音が聞こえたという報告もあり、攻撃の可能性が取り沙汰されている。

【動画】夜空を染める巨大な火炎...ウクライナ国境から1500キロ、ロシア最大級の製油所が大炎上

本誌はロシア外務省にメールでコメントを求めている。

ウクライナはロシアの戦争遂行能力を削ぐため、主にドローンを使用してロシア国内の飛行場や軍事工場、弾薬庫、倉庫、石油ハブ、製油所を攻撃してきた。これらの施設は戦争開始以来、ロシアの経済を支え、特に燃料貯蔵施設はウラジーミル・プーチン大統領のロシア軍に燃料を提供している。

ソーシャルメディア上に出回っている動画には、バシネフチ社の製油所が巨大な炎に包まれる様子が映っている。この製油所はウクライナとの国境から東に932マイル(約1500キロメートル)ほどのところに位置し、1日あたり最大16万8000バレルを処理しているとロイターは報じている。

非常事態省によれば、火災が発生したのは「焼却炉のエリア」だという。

同省はテレグラムに出した声明の中で、「近隣地域の住民に危険はない。現場では大気質を監視するための検査施設が稼働している。犠牲者は報告されていない」と述べている。

試写会
『クィア/Queer』 ニューズウィーク日本版独占試写会 45名様ご招待
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米最高裁、ベネズエラ移民の強制送還に一時停止を命令

ビジネス

アングル:保護政策で生産力と競争力低下、ブラジル自

ワールド

焦点:アサド氏逃亡劇の内幕、現金や機密情報を秘密裏

ワールド

米、クリミアのロシア領認定の用意 ウクライナ和平で
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプショック
特集:トランプショック
2025年4月22日号(4/15発売)

大規模関税発表の直後に90日間の猶予を宣言。世界経済を揺さぶるトランプの真意は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    しゃがんだ瞬間...「えっ全部見えてる?」ジムで遭遇した「透けレギンス」投稿にネット騒然
  • 2
    「生はちみつ」と「純粋はちみつ」は何が違うのか?...「偽スーパーフード」に専門家が警鐘
  • 3
    【クイズ】売上高が世界1位の「半導体ベンダー」はどこ? ついに首位交代!
  • 4
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 5
    【渡航注意】今のアメリカでうっかり捕まれば、裁判…
  • 6
    「100歳まで食・酒を楽しもう」肝機能が復活! 脂肪…
  • 7
    「2つの顔」を持つ白色矮星を新たに発見!磁場が作る…
  • 8
    300マイル走破で足がこうなる...ウルトラランナーの…
  • 9
    『職場の「困った人」をうまく動かす心理術』は必ず…
  • 10
    トランプが「核保有国」北朝鮮に超音速爆撃機B1Bを展…
  • 1
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜け毛の予防にも役立つ可能性【最新研究】
  • 2
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ? 1位は意外にも...!?
  • 3
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最強” になる「超短い一言」
  • 4
    しゃがんだ瞬間...「えっ全部見えてる?」ジムで遭遇…
  • 5
    あなたには「この印」ある? 特定の世代は「腕に同じ…
  • 6
    パニック発作の原因とは何か?...「あなたは病気では…
  • 7
    中国はアメリカとの貿易戦争に勝てない...理由はトラ…
  • 8
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 9
    動揺を見せない習近平...貿易戦争の準備ができている…
  • 10
    【渡航注意】今のアメリカでうっかり捕まれば、裁判…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 3
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 4
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛…
  • 5
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 6
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 7
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 8
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    「低炭水化物ダイエット」で豆類はNG...体重が増えな…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中