最新記事
ロシア

プーチン大統領「和平協議でアメリカとの信頼構築優先」...欧州関与に前向きも

2025年2月25日(火)15時58分
プーチン大統領

ロシアのプーチン大統領は24日、ロシアはウクライナを巡る米ロ和平協議への欧州の関与に反対していないと述べた。写真はモスクワで同日撮影(2025年 ロイター/Sputnik/Alexei Babushkin/Pool via REUTERS)

ロシアのプーチン大統領は24日、ウクライナ和平交渉への欧州の参加はいずれ必要になるが、まず米国との信頼関係を築きたいと述べた。国営テレビとのインタビューで、紛争終結に向けた合意はまだ遠いとの見解も示唆した。

紛争解決に向けた協議に欧州が参加するのは論理的だと指摘。「ロシアに戦場での敗北を与えるという口実で、彼らがわれわれとの接触を拒否したこともあった。彼らが戻ってきたいのであれば、それは構わない」と語った。


サウジアラビアで先週行われた米ロ高官協議については「ウクライナ問題を含め、複雑で難しい問題を解決するにはロシアと米国が最初の一歩を踏み出さなければならない。そしてその第一歩は両国間の信頼レベルを高めることに捧げられなければならない。そして、それがリヤドでわれわれが行ったことなのだ」と話した。

ウクライナ紛争について協議したものの、本質的なものではなかったと説明。「着手することに合意しただけだ。そしてここでは、欧州諸国の参加を拒否しているわけではない」と述べた。

トランプ米大統領については、ロシアとウクライナの紛争に感情ではなく理性で取り組んでいると評価した。

トランプ氏が論理的に行動しており、欧州の指導者らによるウクライナへの約束に縛られていないと指摘。「彼は特定の制約を受けることなく、素直に動いている。彼は自分の考えを言うだけでなく、自分の望みを言うというユニークな立場にいる。これは大国のリーダーの特権だ」と話した。

SDGs
使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが「竹建築」の可能性に挑む理由
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ミャンマー地震の死者1000人超に、タイの崩壊ビル

ビジネス

中国・EUの通商トップが会談、公平な競争条件を協議

ワールド

焦点:大混乱に陥る米国の漁業、トランプ政権が割当量

ワールド

トランプ氏、相互関税巡り交渉用意 医薬品への関税も
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs
特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs
2025年4月 1日号(3/25発売)

トランプの「逆風」をはね返す企業の努力が地球を救う

メールマガジンのご登録はこちらから。
メールアドレス

ご登録は会員規約に同意するものと見なします。

人気ランキング
  • 1
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 2
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き詰った「時代遅れ企業」の行く末は?【アニメで解説】
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 4
    「テスラ離れ」止まらず...「放火」続発のなか、手放…
  • 5
    【独占】テスラ株急落で大口投資家が本誌に激白「取…
  • 6
    「低炭水化物ダイエット」で豆類はNG...体重が増えな…
  • 7
    800年前のペルーのミイラに刻まれた精緻すぎるタトゥ…
  • 8
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中…
  • 9
    「この巨大な線は何の影?」飛行機の窓から撮影され…
  • 10
    現地人は下層労働者、給料も7分の1以下...友好国ニジ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中