1888年の未解決事件、ついに終焉か? 「切り裂きジャック」の正体は?
Who was Aaron Kosminski? Historian Claims DNA Identifies Jack the Ripper
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DNAが語る真相、ジャック・ザ・リッパーの謎に決着?(写真はイメージです) Denis---S-Shutterstock
<昨年、日本では楽天・辰己涼介外野手のコスプレで話題になったジャック・ザ・リッパー(切り裂きジャック)。海外では、正体を特定したと主張する歴史家が注目を集めている>
ある歴史家が、悪名高き連続殺人犯ジャック・ザ・リッパーの正体が明らかになったと主張している。事件発生から136年以上が経過した今、ついに謎が解明されたのだろうか。
ジャック・ザ・リッパーは、100年以上経った今でも人々の関心を集め続けている。しかし、これまで法執行機関によって正式に犯人が特定されたことはない。
オーストラリアのテレビ番組『トゥデイ』のインタビューで、歴史家のラッセル・エドワーズ氏が、犯人はアーロン・コスミンスキーであると断言した。彼は事件当時23歳の理髪師だった。
コスミンスキーはポーランドからの移民で、以前から容疑者の一人として浮上していた。1894年、ロンドン警視庁の助理警視長サー・メルヴィル・マクノートンが作成した覚書には、「コスミンスキー」という名前が容疑者の一人として記されている(ただし、下の名前は不明のままだった)。
エドワーズ氏によると、コスミンスキはDNA鑑定によって特定されたという。そのDNAは、事件現場で発見されたショールから採取されたもので、容疑者および被害者の子孫の協力を得て調査が進められた。
しかし、DNA鑑定の結果には批判もある。査読(ピアレビュー)が不十分であること、また元のデータが公開されていない点が問題視されている。