1月を最後に「戦場から消えた」北朝鮮兵たち...ロシア兵よりも「強力な武器」を持たされた彼らは一体どこへ?
KOREAN FIGHTERS GONE?
2人の捕虜のうち1人は今年1月初旬、ウクライナ特殊部隊に言いくるめられて投降したようだ。キンドラテンコによると、この北朝鮮兵は戦場でケガの処置を受けると、地雷原を抜けて安全な場所に運ばれた。
その間、ロシアは大量の砲弾を降らせ、FPVドローン(操縦士が飛行中の映像を見ながら操作するドローン)を大量に投入したという。
つまりロシア軍は、「北朝鮮兵が捕虜として運ばれる様子を映像で見ていたはずだ」とキンドラテンコは言う。
「あのとき砲撃がエスカレートしたのは、捕虜と救出チームを抹殺して、北朝鮮兵がウクライナに捕らわれていることを、世界に知られないようにするためだったに違いない」
今、前線で北朝鮮兵の姿が見当たらないのは、壊滅的な損失を被ったためだと、ウクライナ側は言う。クルスクにあるウクライナの拠点を攻撃してきたときも、わずか数分で大量の死傷者が出たようだ。
【関連動画】血まみれで倒れ伏す北朝鮮兵...「9時間に及ぶ激闘」で記録された「生々しい攻防」の様子をウクライナ特殊作戦軍が公開
北朝鮮兵は「既に仲間が何十人も命を落としたのと同じルート」を使って攻めてくると、キンドラテンコは語る。
北朝鮮の部隊は機動性が非常に高く、ロシアが提供した防護具を脱ぎ捨てる兵士もいた。「ウクライナの拠点を攻撃するときは、スピードを重視して、ヘルメットや防弾チョッキさえ着けない兵士もいた」と、キンドラテンコは言う。