「和平合意なきウクライナ停戦」に警鐘...欧州首脳が安全保証の用意

2月17日、欧州首脳は、パリで開いたウクライナ紛争に関する緊急会議で、ウクライナに安全の保証を提供する用意があるが、和平協定なしに停戦で合意するのは危険との立場で一致した。写真は首脳らを迎えるフランスのマクロン大統領。パリで撮影(2025年 ロイター/Gonzalo Fuentes)
欧州首脳は17日、パリで開いたウクライナ紛争に関する緊急会議で、ウクライナに安全の保証を提供する用意があるが、和平協定なしに停戦で合意するのは危険との立場で一致した。欧州連合(EU)当局者が明らかにした。
当局者は「われわれは安全の保証を提供する用意がある。その方法は米国の支援の度合いに応じて各当事者と検討する」と述べた。
この日の会議は、トランプ米大統領が18日にサウジアラビアで開始予定のロシアとの協議から欧州各国とウクライナを除外したことを受け、フランスのマクロン大統領が開催を呼びかけた。
マクロン氏やスターマー英首相、ショルツ独首相、メローニ伊首相、ポーランドのトゥスク首相、スペインのサンチェス首相ら主要国首脳のほか、ルッテ北大西洋条約機構(NATO)事務総長やフォンデアライエン欧州委員長、コスタEU大統領も出席した。
EU当局者は「われわれは『力による平和』というアプローチでトランプ大統領に同意する」と語った。
「和平協定を同時に締結せずに停戦で合意するのは危険だと考えている」とも述べた。


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