世界のパートナーはアメリカから中国に?...USAID凍結直後のカンボジアで何が起きたのか
China Steps In to Replace USAID
カンボジアは1970年代の戦争で壊滅的な被害を受けた。ベトナム戦争から波及したアメリカの空爆と、中国の後ろ盾で権力を掌握し、大量虐殺を行ったポル・ポト派(クメール・ルージュ)の支配によるものだ。
現在も数百万個の地雷が国中の地中に残っている。
地雷反対キャンペーンを展開し、地雷除去に取り組むイギリスのNGOヘーロー・トラストによれば、1979年のポル・ポト政権崩壊以来、1万8800人以上が地雷によって死亡し、さらに4万5000人が負傷したという。
在カンボジア米大使館は昨年、2025年にカンボジアで地雷除去やその他の不発弾除去に1200万ドルを費やす見込みだと述べていた。
USAIDに何が起きたのか
カンボジア政府は7日の声明で、地雷除去活動を支援するアメリカの資金は、USAIDから直接ではなく、米国務省の武器撤去・削減局から提供されたものだと述べた。
プノンペンポスト紙によると「地雷とクラスター爆弾の除去は、その他の爆発性戦争残存物の除去とともに、カンボジア政府とアメリカ以外の援助国からの財政支援によって継続される」という。
USAIDは何百億ドルもの対外人道援助を提供してきた。トランプ政権はUSAIDを国務省に統合する計画を進めており、数千人の職員が職を失うことになる。この変化は、イーロン・マスクが新たに設立した政府効率化省(DOGE)のもとで起きている。