台湾への圧力強める中国...ヘリでの「長距離投射」「超低空侵入」映像など、「空中戦」演習を公開
Video shows China's army practicing invasion tactics
台湾方面を担当する東部戦区
こうしたなか中国軍は30日にX(旧ツイッター)で動画を公開。最近、中国陸軍航空旅団が攻撃用ヘリコプターと輸送用ヘリコプターを動員して演習を実施し、「長距離での戦力投射」や「超低空侵入」におけるパイロットたちの戦闘能力に磨きをかけたと主張した。
動画によると、同旅団は中国陸軍東部戦区の第71集団軍に所属している。米国防総省は中国の軍事力に関する評価報告書の中で、東部戦区は台湾侵攻作戦を指揮する可能性が高いと指摘している。
同報告書はまた、東部戦区は台湾に関連のある軍事問題の作戦指揮も担当している可能性が高く、2023年には長距離訓練や軍事動員、空中戦や実弾を使用した演習などで構成される演習や訓練を行ったとつけ加えた。
今回の動画には、演習が行われた場所や日時に関する情報は入っていなかった。東部戦区の管轄区域には、台湾や東シナ海に面している中国東部の複数の省(江蘇省、浙江省、安徽省、福建省、江西省)および上海市が含まれる。
また中国国防部のウェブサイトが1月に入ってから公開した写真によれば、東部戦区第73集団軍に所属する攻撃用ヘリコプターが2024年12月に「超低空防衛突破」訓練に参加したという。