血まみれで倒れ伏す北朝鮮兵...「9時間に及ぶ激闘」で記録された「生々しい攻防」の様子をウクライナ特殊作戦軍が公開
Dozens of North Korean Troops Shelled by Ukraine in Kursk Drone Video
ロシアとの国境付近に配備されたウクライナ国家警備隊の隊員たち(1月9日) Handout / Latin America News Agency via Reuters Connect
<クルスク州からウクライナ軍を排除すべく派遣された北朝鮮部隊だったが、その戦闘能力には疑問符が...>
ウクライナ特殊作戦軍の第8特務連隊は、ロシア西部クルスク州での北朝鮮部隊の攻撃に反撃し、兵士21人を殺害、40人を負傷させたと発表した。
【動画】血まみれで倒れ伏す北朝鮮兵、緊迫の接近戦...「9時間に及ぶ激闘」の中で記録された衝撃シーンの数々(閲覧注意)
同連隊は、この戦闘シーンを捉えたものとみられる映像を公開した。ウクライナ軍は昨年8月にクルスク州へ侵攻して以来、この地域でロシア軍と激しい戦闘を繰り広げている。
本誌はロシア国防省に電子メールでコメントを求めている。
ロシアはクルスク州でウクライナ軍に対抗するために北朝鮮から派遣された部隊を投入しているが、その戦闘能力には疑問が残る。同盟国である北朝鮮の兵士たちが失われれば、この地域からウクライナ軍を排除するというウラジーミル・プーチン大統領の目標を実現することも困難になる。
ウクライナ軍は8月に不意を突いてクルスク州への越境攻撃を開始し、ロシアが北朝鮮兵1万2000人を含むおよそ5万人の兵士を同地へ派遣したと述べていた。
ウクライナ特殊作戦軍がソーシャルメディアに投稿した動画に映っているのは、開けた野原や森林を移動する大規模な北朝鮮部隊と思われる。
ドローンの映像に続いて接近戦の様子が流れ、北朝鮮兵と思われる生々しい遺体も映し出される。特殊作戦軍はテレグラムへの投稿に、「9時間に及んだ戦闘で特殊作戦軍には3分の1の弾薬しか残っていなかった。残りは(北朝鮮部隊の)壊滅するのに費やした」と綴った。
同投稿によれば、この攻撃でウクライナ兵は小火器、擲弾発射器を使用。狙撃兵も動員し、最終的に高機動多用途装輪車「ハンヴィー(Humvee)」2両で撤退したという。