トランプは、議事堂襲撃と大量恩赦でアメリカを2度殺した
Oath Keepers Leader Stewart Rhodes, Freed by Trump, Visits Capitol Hill
多勢に無勢のなか英雄的に議事堂を守った警察官からは後に自殺者も出ている(2021年1月6日、米連邦議会議事堂) Photo by Michael Nigro/Sipa USA
<トランプの大量恩赦は、アメリカの民主主義を汚物まみれにした大統領と暴徒たちを法で捌こうとた司法界や法執行機関、そして市民を愚弄する行為>
ドナルド・トランプ米大統領は就任早々、4年前に起きた連邦議会議事堂襲撃事件で有罪となった受刑者たちの大量恩赦・減刑に踏み切った。
トランプの行政命令で減刑された1人、極右過激派組織「オース・キーパーズ(誓いを守る者たち)」の指導者で、扇動共謀罪などで有罪となったスチュワート・ローズ服役州は釈放後の1月22日、「トランプ2020」のロゴ入りのキャップを被って連邦議会を訪れた。
トランプの恩赦の対象となったのは、2021年1月6日に起きた議事堂襲撃に関連して起訴された1500人余り。この襲撃事件では、100人余りの警察官が負傷している。
ローズはこの事件で最も重い刑を宣告された被告の1人で、彼を含めた14人は恩赦の対象から外されたものの、減刑されて自由の身となった。
別の被告人の釈放を訴えるために連邦議会を訪れたローズは記者団に対し、自分も完全な恩赦を求めるつもりだと語った。