最新記事
アメリカ政治

「黄金時代」約束したトランプ大統領だが、政策実行には高いハードルが

2025年1月21日(火)13時51分
トランプ米大統領

1月20日、トランプ米大統領は就任演説で「米国の黄金時代」実現に向けさまざまな政策を打ち出すと約束したが、実行には相当高いハードルが待ち受けている。写真は就任式後、大統領令に署名し終えてペンを投げるトランプ氏(2025年 ロイター/Brian Snyder)

トランプ米大統領は20日の就任演説で「米国の黄金時代」実現に向けさまざまな政策を打ち出すと約束したが、実行には相当高いハードルが待ち受けている。議会では共和党が多数派を握っているとはいえ、民主党との議席数が僅差な上、政策に異議申し立て訴訟が相次ぐのは避けられそうにない。世界各国の指導者からの激しい抵抗も予想される。

トランプ氏はまず、一連の大統領令を通じて米国の領土拡張、移民規制や化石燃料の増産、環境保護規制撤廃などに乗り出す方針を示した。


 

側近や顧問らは、何カ月も前からそうした大統領令や省令の制定作業を進めてきた。彼らが公式ないし非公式の場で語っているのは、2017─21年の第1次トランプ政権時代よりも自分たちの構想を実現する準備が整っているという点だ。当時は共和党内部で対立が起き、政権として明確な展望が欠けていたため、訴訟や議会審議で政策の後退を迫られた。

トランプ氏は今回、連邦最高裁判事が非常に保守的な構成になっていることが追い風になるだろうし、実際選挙戦中にもそのおかげで幾つかの法的な勝利を勝ち取った。現在の9人の判事のうち3人は、トランプ氏自身が指名した人物だ。

もっとも、既に1期目を終えたトランプ氏は、4年後の再選を目指すことはできない。一方で同氏の提案の多くは「掟破り」の色合いが濃く、合衆国憲法の解釈を問うような多種多様な訴訟が起こされるのは間違いない。

環境保護団体シエラ・クラブや人権擁護団体アメリカ自由人権協会(ACLU)などは、トランプ氏の政策差し止めを求める計画を練っているところだ。

移民問題

トランプ氏の政策の中で、民主党や人権団体が最も強く反発するのは移民問題だろう。

展覧会
奈良国立博物館 特別展「超 国宝―祈りのかがやき―」   鑑賞チケット5組10名様プレゼント
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏の相互関税、一部発動 全輸入品に一律10

ワールド

米石油・ガス掘削リグ稼働数、2週連続減少=ベーカー

ワールド

台湾の安全保障トップが訪米、トランプ政権と会談のた

ワールド

北朝鮮の金総書記、特殊作戦部隊の訓練視察 狙撃銃試
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:引きこもるアメリカ
特集:引きこもるアメリカ
2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ひとりで海にいた犬...首輪に書かれた「ひと言」に世界が感動
  • 2
    5万年以上も前の人類最古の「物語の絵」...何が描かれていた?
  • 3
    【クイズ】日本の輸出品で2番目に多いものは何?
  • 4
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 5
    「最後の1杯」は何時までならOKか?...コーヒーと睡…
  • 6
    テスラが陥った深刻な販売不振...積極プロモも空振り…
  • 7
    地球の自転で発電する方法が実証される──「究極のク…
  • 8
    大使館にも門前払いされ、一時は物乞いに...ロシア軍…
  • 9
    4分の3が未知の「海の底」には何がある? NASAと仏…
  • 10
    「パパ、助けて...」壊れたぬいぐるみの「手術」を見…
  • 1
    ひとりで海にいた犬...首輪に書かれた「ひと言」に世界が感動
  • 2
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 5
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 6
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 7
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 8
    5万年以上も前の人類最古の「物語の絵」...何が描か…
  • 9
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 10
    あまりにも似てる...『インディ・ジョーンズ』の舞台…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 3
    ひとりで海にいた犬...首輪に書かれた「ひと言」に世界が感動
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 6
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 10
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中