「永遠に残る化学物質」をEUが使用禁止計画...消費者製品が対象
欧州連合(EU)欧州委員会のロスウォル委員(環境問題担当=写真)はロイターとのインタビューで、「永遠に残る化学物質」と呼ばれるPFAS(有機フッ素化合物)について、消費者製品への使用禁止を提案する意向を示した。昨年11月撮影。(2025 ロイター/Johanna Geron/ File Photo)
欧州連合(EU)欧州委員会のロスウォル委員(環境問題担当)はロイターとのインタビューで、「永遠に残る化学物質」と呼ばれるPFAS(有機フッ素化合物)について、消費者製品への使用禁止を提案する意向を示した。
PFASは自然界で分解されないため、飲料水や人体に蓄積されるとの懸念が浮上している。極端な温度や腐食に耐えられることから、化粧品、フライパンから、航空機、風力発電機など、さまざまな製品に使用されている。
同委員は「消費者製品での禁止を検討している」と述べた。
デンマーク、ドイツ、オランダ、ノルウェー、スウェーデンは約2年前にPFASの広範な禁止を支持したが、同委員によると「必要不可欠な」適用除外品を決める必要があるため、EUの提案がまとまるのは早くても来年以降になる見通し。
ぜんそく用の吸入器や電気自動車(EV)などグリーン技術向けの半導体が適用除外品になる可能性があるが、廃棄方法などに関する規制の対象にはなる見通しという。
ジェフリーズのアナリストは、肝障害、出生時の体重低下、精巣がんといった健康問題とPFASの関係を指摘する研究報告が行われており、企業の訴訟リスクになると分析している。
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