天然ガス最大手ガスプロムは収益半減、「影の船団」も制裁で、プーチンの軍資金が危機に
Russia's Gas Giant Braces for Mass Layoffs Amid Plunging Profits
知っておくべきこと
47newsのテレグラム・チャンネルによると、ガスプロム経営委員会のエレナ・イリュヒナ副委員長は昨年12月、アレクセイ・ミラー最高経営責任者(CEO)に、ガスプロムの中央オフィスとサンクトペテルブルク支店のスタッフを4100人から2500人に削減する提案をした。
同チャンネルは1月13日、この書面の画像を掲載した。イリュヒナはそのなかで、ガスプロムの直面する課題について説明し、「あらゆる管理レベルにおけるコストの最適化」を要請し、重複する機能や官僚主義を徹底的に排除する必要があると述べた。
イリュヒナによれば、過去20年間で職員の数は膨張し、給与総額は500億ルーブル(4億8500万ドル)に達したという。「人件費と社会保障費の削減で浮いた資金」は、「職員の能力開発」に振り向けるとも述べた。
フォーブス誌によれば、ガスプロム経営委員会のもう一人の副委員長セルゲイ・クプリヤノフがこの書面の信憑性を確認したが、それ以上のコメントはしなかった。
2023年、ガスプロムは6290億ルーブル(約68億ドル)の赤字になった。25年ぶりの赤字だ。プーチンのウクライナ侵攻を契機に欧州各国がロシアに代わるエネルギー供給源にシフトし、最大の収益源だった欧州市場の売り上げが減少した。