最新記事
ウクライナ戦争

ロシア軍高官の車を、ウクライナ自爆ドローンが急襲...「ピンポイント攻撃」で殺害の瞬間を公開

Ukrainian "Kraken" unit takes out Russian commander in Zaporizhzhia

2025年1月10日(金)18時18分
エリー・クック
ロシア軍高官を殺害したウクライナ自爆ドローン攻撃

Valentyn Ogirenko-Reuters

<ウクライナ国防省情報総局が公開したのは、ロシア軍急襲部隊の指揮官をザポリージャ州で襲撃し、殺害に成功したドローン攻撃の瞬間映像だった>

ウクライナ国防省情報総局(GUR)は、同国南東部ザポリージャ州で無人機(ドローン)を使用した「待ち伏せ」作戦を実行し、ロシア軍の高官を殺害したと発表した。「攻撃」実施の瞬間はドローンに搭載されたカメラで撮影されており、そこには高官を乗せた自動車が空中のドローンに襲撃される生々しい様子が残されている。

■【動画】ロシア軍の指揮官を「精密攻撃」で殺害...逃げ惑う車を「自爆ドローン」が襲撃する生々しい映像

GURは1月5日に発表した声明の中で、クラーケン特殊部隊が2024年12月下旬にロシア軍第429自動車化狙撃旅団の傘下にある急襲部隊「ストームオセチア大隊」のセルゲイ・メルニコフ参謀長を「排除」したと述べた。

本誌はこの件についてロシア国防省にメールでコメントを求めたが、これまでに返答はない。

ロシア軍は1年前からウクライナ東部で着実に進軍を遂げ、ウクライナは軍事的にも経済的にも厳しい状況に直面してきた。そうしたなかで、ロシア軍の高級指揮官をピンポイントで標的にするという手法はウクライナにとって重要な戦略となっている。

ドナルド・トランプ米次期大統領がロシアのウラジーミル・プーチン大統領とウクライナとの停戦合意を仲介するかどうかが不透明な中、ロシアもウクライナも交渉が実現した場合に優位に立てるようにと戦闘にリソースを投入している。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

日産、ホンダとの統合協議を白紙に 取締役会が方針確

ワールド

「ガザ所有」のトランプ発言、国際社会が反発 中東の

ビジネス

EU、Temu・SHEINに販売責任 安価で危険な

ビジネス

独プラント・設備受注、昨年8%減 2年連続のマイナ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:中国経済ピークアウト
特集:中国経済ピークアウト
2025年2月11日号(2/ 4発売)

AIやEVは輝き、バブル崩壊と需要減が影を落とす。中国「14億経済」の現在地と未来図を読む

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 2
    「体が1日中だるい...」原因は食事にあり? エネルギー不足を補う「ある食品」で賢い選択を
  • 3
    教職不人気で加速する「教員の学力低下」の深刻度
  • 4
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 5
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 6
    マイクロプラスチックが「脳の血流」を長期間にわた…
  • 7
    【USAID】トランプ=マスクが援助を凍結した国々のリ…
  • 8
    AIやEVが輝く一方で、バブルや不況の影が広がる.....…
  • 9
    「僕は飛行機を遅らせた...」離陸直前に翼の部品が外…
  • 10
    中国AI企業ディープシーク、米オープンAIのデータ『…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」を予防するだけじゃない!?「リンゴ酢」のすごい健康効果
  • 4
    今も続いている中国「一帯一路2.0」に、途上国が失望…
  • 5
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
  • 6
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 7
    「靴下を履いて寝る」が実は正しい? 健康で快適な睡…
  • 8
    「体が1日中だるい...」原因は食事にあり? エネルギ…
  • 9
    老化を防ぐ「食事パターン」とは?...長寿の腸内細菌…
  • 10
    足の爪に発見した「異変」、実は「癌」だった...怪我…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 5
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀…
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 8
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 9
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 10
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中