最新記事
ウクライナ戦争

ザポリージャ州の「ロシア軍司令部」にHIMARS攻撃...ミサイル直撃で建物が吹き飛ぶ瞬間映像

Ukraine Video Shows Russian Military Headquarters Destroyed in Zaporizhzhia

2025年1月3日(金)14時14分
ブレンダン・コール

ロシアがウクライナ南部地域での攻勢を計画か

攻撃方法は言及されていないが、戦争に関する資料を翻訳する独立系プロジェクト「War Translated」は同日、ロシア軍司令部の建物は米国が供給した高機動ロケット砲システム「HIMARS」の攻撃で破壊されたとXに投稿した。19秒間の映像には、空爆が日中に行われ、煙が上がっている様子が映されている。

米ワシントンを拠点とするシンクタンク、戦争研究所(ISW)は12月29日、ザポリージャ州で攻勢作戦を続けているロシア軍が、同州西部に進攻したと発表していた。

ISWによれば、ロシア当局者のウラジーミル・ロゴフが、ロシア軍が中部カーミヤンシケ近郊でウクライナの反撃を撃退し、前進を続けていると主張した。また、モスクワの第1429修理大隊の部隊が、ザポリージャ方面で活動しているという。

ウクライナ内務省の元顧問であるアントン・ゲラシチェンコは、「ウクライナ国防省情報総局とタブリアの作戦戦略部隊の共同作戦により、ザポリージャ州の一時的な占領地でロシア軍司令部が破壊された。栄光あれ!」とXに投稿した。ウクライナを支援している「ユナイテッド24」も、「ウクライナ軍はザポリージャ州のロシア占領地に大きな打撃を与えた」とXで述べた。

情報筋によれば、ロシアはウクライナ南部での攻勢を計画しており、ザポリージャ州とヘルソン州のドニプロ川右岸での軍事作戦を強化する計画だとウクライナは主張している。ウクライナの報道機関「RBCウクライナ」は、同国軍関係者が、主な攻撃はドニプロ川沿いのピャティハトキとフリャイポレ近郊に向けられる可能性を示唆していると伝えた。

ニューズウィーク日本版 トランプショック
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年4月22日号(4月15日発売)は「トランプショック」特集。関税発表の直後に90日間の猶予を宣言。世界経済を揺さぶるトランプの真意は?

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米3月小売売上高1.4%増、約2年ぶり大幅増 関税

ワールド

19日の米・イラン核協議、開催地がローマに変更 イ

ビジネス

米3月の製造業生産0.3%上昇、伸び鈍化 関税措置

ビジネス

カナダ中銀、金利据え置き 米関税で深刻な景気後退の
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプショック
特集:トランプショック
2025年4月22日号(4/15発売)

大規模関税発表の直後に90日間の猶予を宣言。世界経済を揺さぶるトランプの真意は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ? 1位は意外にも...!?
  • 2
    パニック発作の原因とは何か?...「あなたは病気ではない」
  • 3
    【クイズ】世界で2番目に「話者の多い言語」は?
  • 4
    あなたには「この印」ある? 特定の世代は「腕に同じ…
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    紅茶をこよなく愛するイギリス人の僕がティーバッグ…
  • 7
    中国はアメリカとの貿易戦争に勝てない...理由はトラ…
  • 8
    NASAが監視する直径150メートル超えの「潜在的に危険…
  • 9
    あまりの近さにネット唖然...ハイイログマを「超至近…
  • 10
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 1
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最強” になる「超短い一言」
  • 2
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜け毛の予防にも役立つ可能性【最新研究】
  • 3
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止するための戦い...膨れ上がった「腐敗」の実態
  • 4
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
  • 5
    「ただ愛する男性と一緒にいたいだけ!」77歳になっ…
  • 6
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 7
    コメ不足なのに「減反」をやめようとしない理由...政治…
  • 8
    あなたには「この印」ある? 特定の世代は「腕に同じ…
  • 9
    中国はアメリカとの貿易戦争に勝てない...理由はトラ…
  • 10
    パニック発作の原因とは何か?...「あなたは病気では…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 3
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 6
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 9
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 10
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中