最新記事
宇宙

ネットで信仰復活、「NASAが南極でパラレルユニバースを発見」説はどこからきたか

Why Do People Think NASA Has Discovered a 'Parallel Universe'?

2024年12月24日(火)18時06分
トム・ハワース

「科学者たちはこれらの検知データを、より説得力ある形で説明するために、現在の物理法則を修正するやり方を提案している。こうした思考プロセスの『一部』には、標準モデルを超えた、奇妙な理論を必要とするものもある。ニュースで出回っているのも、そうした理論の一例だ。しかしながら、風変わりな部分が『まったくない』説明も存在する」

「パラレルユニバース発見」の主張がなぜ今になって再浮上したのか、理由は定かではない。よくあるインターネット上の狂騒という以外に、さしたる理由はないようにも見える。

パラレルユニバースは、並行宇宙や多元宇宙(マルチバース)などと呼ばれることも多い。これは、私たちが住む宇宙に加えて、複数の宇宙が存在することを示唆する理論的仮説だ。

これらの宇宙は、根本的なところで我々の宇宙と異なっている可能性がある。

別の宇宙があるという考えは、私たちの想像力をとりこにし、科学研究から人気のSF作品まで、ありとあらゆるものの発想の源泉となっている。とはいえ、エビデンスによる裏付けが得られない限りは、理論的概念の域を脱するものではない。
(翻訳:ガリレオ)

202412310107issue_cover150.png
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2024年12月31日/2025年1月7日号(12月24日発売)は「ISSUES 2025」特集。トランプ2.0/AI/中東&ウクライナ戦争/米経済/中国経済…[PLUS]WHO’S NEXT――2025年の世界を読む

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

25年度GDPギャップ+0.4%、7年ぶりプラス 

ワールド

トルコ大統領、シリアのクルド人武装勢力に「武器放棄

ビジネス

日経平均は小反落で寄り付く、主力株買われプラス転も

ビジネス

中国、EU産ブランデーの反ダンピング調査を3カ月延
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ISSUES 2025
特集:ISSUES 2025
2024年12月31日/2025年1月 7日号(12/24発売)

トランプ2.0/中東&ウクライナ戦争/米経済/中国経済/AI......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3個分の軍艦島での「荒くれた心身を癒す」スナックに遊郭も
  • 2
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊」の基地で発生した大爆発を捉えた映像にSNSでは憶測も
  • 3
    ウクライナの逆襲!国境から1000キロ以上離れたロシアの都市カザンを自爆攻撃
  • 4
    「腹の底から笑った!」ママの「アダルト」なクリス…
  • 5
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命を…
  • 6
    オレンジの閃光が夜空一面を照らす瞬間...ロシア西部…
  • 7
    韓国Z世代の人気ラッパー、イ・ヨンジが語った「Small …
  • 8
    ウクライナ特殊作戦による「ロシア軍幹部の暗殺」に…
  • 9
    日本企業の国内軽視が招いた1人当たりGDPの凋落
  • 10
    中国経済に絶望するのはまだ早い
  • 1
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 2
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 3
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──ゼレンスキー
  • 4
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 5
    おやつをやめずに食生活を改善できる?...和田秀樹医…
  • 6
    ウクライナの逆襲!国境から1000キロ以上離れたロシ…
  • 7
    「腹の底から笑った!」ママの「アダルト」なクリス…
  • 8
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 9
    9割が生活保護...日雇い労働者の街ではなくなった山…
  • 10
    村上春樹、「ぼく」の自分探しの旅は終着点に到達し…
  • 1
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 2
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 3
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼンス維持はもはや困難か?
  • 4
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達し…
  • 5
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 6
    「炭水化物の制限」は健康に問題ないですか?...和田…
  • 7
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
  • 8
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いす…
  • 9
    2年半の捕虜生活を終えたウクライナ兵を待っていた、…
  • 10
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中