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遠距離から超速で標的に到達、ウクライナの新型「ヘルミサイル」ドローンの量産加速

Ukraine ramps up production of "Hell" missiles

2024年12月17日(火)19時17分
マヤ・メーララ

「ペクロ」ミサイルの開発は、弾頭が小型で「安価」かつ「敵陣の数百キロ離れたところから発射することができる」兵器が欲しいというウクライナ軍の要望を受けて行われた。2023年8月に最初の略図が作成され、それ以降、メーカーが試験と生産を進めてきた。

「ペクロ」は自爆型ドローンと同様に小型の弾頭を持つが、飛行速度は一般的なドローンの時速150~200キロを上回る。GPSと(コンピューターがミサイルの位置や標的を攻撃するのに必要な動きを独自に計算する)慣性システムの2つの誘導方式が導入されている。

開発元によれば、「ペクロ」の部品のうち70%はウクライナ国内の民間企業が製造したものだ。価格は公開されていないが、報道によればウクライナの国産自爆型ドローン「Feb」よりも安価だということだ。

ゼレンスキーは12月10日に行われたボリス・パトン賞(優秀な科学者に授与される賞)の授賞式で行った演説の中で、「ペクロ」ミサイルを含む最近の兵器開発について言及した。

「ミサイルドローンのペクロは最初の戦闘任務を無事に完了した。つい先日、ウクライナ軍の防衛部隊に第一弾のペクロミサイルを引き渡した」とゼレンスキーは述べた。英軍放送局のニュースサイト「フォーシズ・ニュース」によれば、「ペクロ」はこれまでに5回の任務で成功を収めている。

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