【尹大統領独占インタビュー】戒厳令48日前に見せた焦り...「私にはもう十分な時間がない」

BALANCED REFORM NOW

2024年12月11日(水)15時10分
デブ・プラガド(ニューズウィークCEO)、ナンシー・クーパー(グローバル編集長)、マシュー・トステビン(シニアエディター)

今しかないと思っている。これらの課題は、長年にわたって先送りされてきた。これまでの政権は不人気な政策を取ることを恐れていた。選挙で負けることを怖がり、とうにやっておくべきだったことを先送りし続けた。しかし、もう十分な時間はない。改革を永遠に先延ばしすることはできないのだ。

教育については、AIの発達やデジタル化のペースに合わせて、より実践的なものにする必要がある。医療では、都市化の進展によってソウル首都圏とその他の地域との分断が深刻な問題となっており、地域間の格差が拡大している。


労働制度については産業が変化・発展するなかで、労働市場への人材の供給方法だけでなく、既存の集団的労使関係制度を各分野に合わせたものに変え、より柔軟にすることが重要だ。労働市場で弱い立場にある人々への支援を強化する必要もある。

──韓国で出生率が著しく低下している問題について聞きたい。あなたは愛犬家として知られるが、韓国の家庭では犬が子供に取って代わったと感じるか。

この問題を解決するには年金改革、労働改革、教育改革、医療改革といった(4つの主要な)改革が極めて重要になってくる。

教育改革では、新しい産業化の傾向に対応することが必要だ。また働く人々、特に女性がワークライフバランスや仕事と家庭のバランスを確保するために、未就学児や10代の子供を育てる上での公的支援を手厚くしなくてはならない。

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