台湾に韓国戒厳令を真似したい誘惑? 他人事ではない、復活した政争の危険なツール
Taiwan Military Reassures Public After South Korea's Martial Law Scare
韓国の政変は、台湾を含む東アジア全体に衝撃を与えた。中国から領土の一部とみなされている台湾では、国共内戦のさなかの1949年に国民党政権が戒厳令を敷いて反体制派を弾圧、それが1987年まで続いた暗い歴史がある。
台湾を拠点とするフリーランスの特派員ウィリアム・ヤンによると、台湾の一部のネットユーザーは、野党が物議を醸すような法案を可決させることを阻止するために、台湾の与党・民主進歩党(民進党)も戒厳令を宣言すればいいと書いていたという。
現在の立法院(国会)では民進党が少数与党に転落しており、野党が結集して過半数を組織すると法案を成立させることができるためだ。
これらの「乱暴な」提案について、ヤンは「危険で間違っている」とXに投稿した。
一方、台湾メディアが報じたところでは、民進党の民進党立法委員団(議員団)のアカウントは3日、ソーシャルメディア「スレッズ」に、台湾の立法院は、尹大統領が戒厳令を宣言したときと同じような危機に直面していると、戒厳令を擁護するかのような投稿をして野党の批判を浴びている。この投稿はすでに削除された。