コーヒー豆が一時半世紀ぶり高値、干ばつによるブラジルの生産低迷との見方で
12月2日、コーヒー豆の国際価格が11月29日に一時、約半世紀ぶりの高値を付けた。写真はコーヒー豆の選別の様子。ブラジルのエスピーリト・サント・ド・ピニャウにある農場で2012年5月撮影(2024 ロイター/Nacho Doce)
コーヒー豆の国際価格が11月29日に一時、約半世紀ぶりの高値を付けた。主要生産国ブラジルが今年干ばつに見舞われたことから来年は収穫量が落ち込み、供給不足に陥るとの見方が広まったため。
アラビカ種コーヒー豆の指標となるインターコンチネンタル取引所(ICE)の先物価格は一時、1ポンド=3.3545ドルと1977年以来の高値を付けた。終値は前営業日比1.5%安の3.1805ドル。
アラビカ種は価格が今年に入って約71%上昇し、カカオと並んで最も値上がりの激しい商品となっている。取引業者によると、ブラジルの農家の一部はさらなる値上がりを期待して今年の出荷を遅らせており、このことが短期的な供給不足を引き起こしている。
コーヒー豆は主にインスタントコーヒーの原料となる安価なロブスタ種先物も29日にICEで一時、1トン=5694ドルと約47年ぶりの高値を付けた。終値は2.7%安の5377ドル。
ニューヨークのカカオ先物は一時5カ月ぶり高値の1トン=9520ドルを付けた後、3.9%高の9425ドルで取引を終えた。カカオは主要生産国であるコートジボワールとガーナでの不作を背景に、今年4月に1万1722ドルの過去最高値を付けた。
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