トランプの和平仲介でウクライナは国土の2割を失う
Former NATO Commander Predicts How Putin's War in Ukraine Will End
トランプは「現実的な」和平案を考えている?(9月27日、ニューヨーク) Photo by Ukrainian Presidency via ABACAPRESS.COM
<トランプが「現実的に」戦争を終結させるならこの方法であり、成功したら「ノーベル平和賞」に値する、と米海軍退役大将は言う>
ウクライナとの戦争を終結するにあたり、ロシアはウクライナの国土の2割を手にするだろう──米海軍の退役大将でNATO欧州連合軍最高司令官を務めた経験もあるジェームズ・スタブリディスは11月9日、CNNの番組に出演して見通しを述べた。
次期米大統領に決まったドナルド・トランプは以前、自分が大統領に就任すればロシアとウクライナの戦争を「24時間以内」に終わらせることができると言った。
そのトランプが先の米大統領選で民主党の候補カマラ・ハリス副大統領に勝利したことで、世界は今後、トランプがこの戦争にどう相対していくのかを見守ることになる。
スタブリディスはしばしばテレビに出演し、国際問題に関する知見を述べている。そして、もしトランプが本当に24時間以内に戦争を終わらせることができるなら、「真っ先に私が彼のノーベル平和賞受賞に賛成する」と述べた。
「私がトランプに期待し、また実際にやるだろうと思っていることは、交渉のテーブルに着くよう双方に圧力をかけることだ。朝鮮戦争の決着に似た感じになるだろう」とスタブリディスは述べた。
「現実的には、残念ながらロシアのウラジーミル・プーチン大統領が、現時点の支配地域にあたるウクライナ領土の約20%を手にすることになる。だが領土の残り80%と多くの資源と人口の大多数は、民主的で自由なウクライナの側に残る」