米大統領選トランプ勝利...有権者の31%が「経済が最重要」、そのうち79%がトランプに投票した
しかし有権者が物価上昇に不満を抱いていることに加えて、不法移民による犯罪が増えているという根拠のない主張で不安をあおり、ハリス氏に勝利した。
バイデン氏の選挙戦撤退を受けて急きょ民主党候補となったハリス氏は、15週間の選挙活動で十分な成果を上げられず、経済や移民に対する有権者の懸念を和らげることもできなかった。
ハリス氏は母校のハワード大学に集まった支持者への演説を取りやめた。ハリス陣営の共同トップを務めるセドリック・リッチモンド氏は、ハリス氏は6日に公の場で演説する予定だと述べた。
<トランプ氏支持、2020年の選挙上回る>
今回の選挙でトランプ氏は、国内のほぼ全ての地域で4年前よりも多くの票を獲得した。
東部時間6日午前0時半(日本時間午後2時半)までに全体の約半分に当たる1600以上の郡で開票作業がほぼ終了し、トランプ氏の得票率は20年と比べて約2%ポイント上昇した。
郊外や地方に加えて、歴史的に民主党が強い一部の大都市にも支持を広げた。また高所得と低所得の地域、失業率が比較的高い地域と記録的な低水準の地域でも支持率を伸ばした。
ハリス氏は都市部と郊外でトランプ氏に大きな差をつけることを期待していたが、20年のバイデン氏の支持率よりもかなり低かった。
エジソン・リサーチの出口調査によると、トランプ氏は物価上昇の打撃を受けてきた低所得者層に加え、伝統的に民主党の支持基盤であるヒスパニック系からも支持を集めた。