米大統領選トランプ勝利...有権者の31%が「経済が最重要」、そのうち79%がトランプに投票した
11月5日、米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ前大統領(写真)は、同氏が勝利したとのFOXニュースの報道を受けて勝利宣言した。写真は6日、フロリダ州パームビーチで撮影(2024年 ロイター/Brendan Mcdermid)
5日に投票が行われた米大統領選は、共和党候補のドナルド・トランプ前大統領が勝利し、4年ぶりにホワイトハウスに返り咲くことになった。国内の民主主義制度や米国の対外関係が試される公算が大きい。
エジソン・リサーチの予測によると、トランプ氏は中西部の激戦州ウィスコンシンでの勝利により、当選に必要な270以上の選挙人を確保した。
米東部標準時午前5時45分(日本時間午後7時45分)時点で、トランプ氏が獲得した選挙人は279、民主党候補のハリス副大統領は223となった。トランプ氏は一般投票でもハリス氏を約500万票上回った。
トランプ氏はフロリダ州パームビーチのコンベンションセンターで、家族や副大統領候補のJD・バンス上院議員、共和党指導者らと共に登壇し、勝利を宣言した。歓声を上げる支持者に向かって、「米国はわれわれに前例のない強力な権限を与えた」と語った。
また同氏の選挙運動に約1億2000万ドルを投じた起業家イーロン・マスク氏を称賛した。
トランプ氏は2回の弾劾訴追を受けた唯一の大統領となる。同氏は現在78歳で、米国史上最高齢で大統領に就任することになる。また連続しない2回目の任期を務めるのは、19世末のグロバー・クリーブランド以来2人目。
トランプ氏が2020年の大統領選でバイデン大統領に敗れ、支持者が選挙結果を覆そうとして連邦議会を襲撃した際には、同氏の政治生命は終わったとの見方が強かった。