米大統領選挙の「選挙人制度」は世界の笑い者── どうして始まりなぜ変えられないのか?
The Electoral College Makes the U.S. a Laughingstock
だが、この議論においてきわめて重要なペンシルベニア州(選挙人19票)において、NPVIC法案を成立させようとする動きは、世論の一定の支持にもかかわらず、州議会で何度も行き詰っている。
ペンシルベニア州が協定への参加を躊躇するのは、より大きな全米的傾向を反映している。現在、大統領選挙で不釣り合いな影響力を享受している激戦州が、この協定に抵抗しているのだ。
だが、NPVICが優勢になれば、すべての投票がカウントされ、最も多くの票を集めた候補者が勝者となる。また、候補者は激戦州だけに焦点を当てるのではなく、激戦州ではない小さな州も含めた全国の有権者にアピールしなければならなくなる。
この国が二極化と制度への信頼の低下に取り組んでいる今、この協定は政治への信頼を回復する一助となるだろう。そして、唯一の解決策を提供するのはNPVICで、そして人は人なので、私はひとつだけ力強く助言したい。もっとキャッチーな名前を探すべきだ。
2024年11月26日号(11月19日発売)は「超解説 トランプ2.0」特集。電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること。[PLUS]驚きの閣僚リスト/分野別米投資ガイド
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら