最新記事
ウクライナ戦争

自爆型ドローン「スイッチブレード」がロシアの防空システム「Tor」に突っ込んで爆発する決定的瞬間 「狩る側が狩られる側に...」

US-Made 'Tank-Killer' Switchblade Destroys Russian SAM System in Rare Video

2024年10月30日(水)21時35分
エリー・クック
ロシア軍の防空ミサイルシステム「Tor」

ロシア軍の防空ミサイルシステム「Tor」(2017年8月、モスクワ州のアラビノ演習場にて) Andrey 69-Shutterstock

<爆破した「Tor」の価値は「1両およそ2500万ドル」とウクライナ国防省>

新たに公開された映像には、2年半以上にわたって熾烈な戦闘が続く前線で、ウクライナ軍が運用する米国製ドローンがロシアの短距離地対空ミサイルシステムを破壊する様子が映っている。

【動画】自爆型ドローン「スイッチブレード600」がロシアの地対空ミサイルシステム「Tor」に突入し、爆発する衝撃の瞬間

ウクライナ軍が新設した無人システム部隊に所属する無人航空システム第14連隊は10月28日、自爆突入型ドローンのスイッチブレード600がロシアの防空システム「Tor(トール)」を標的にし、攻撃する場面を記録したとする動画を投稿した。

この映像は、複数のオープンソース・インテリジェンス(OSINT)のアカウントとウクライナ国防省によってもソーシャルメディアで共有された。ウクライナ政府は、自軍の兵士が2機のドローンを駆使してTorを破壊したと述べているが、いつどこで撮影されたものかは明らかにしていない。

本誌はこの動画を独自に検証することができなかった。

米国のシンクタンク戦略国際問題研究所(CSIS)によれば、Tor防空システムは自走式の短距離地対空ミサイルシステムで、約11〜16キロ離れた脅威を検知して迎撃できる。北大西洋条約機構(NATO)が付けたコードネームは「SA-15ガントレット」だ。

ウクライナ国防省によれば、Tor防空システムは1両でおよそ2500万ドルの価値があるという。

SDGs
使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが「竹建築」の可能性に挑む理由
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

プーチン大統領、復活祭の一時停戦を宣言 ウクライナ

ワールド

イスラエル、イラン核施設への限定的攻撃をなお検討=

ワールド

米最高裁、ベネズエラ移民の強制送還に一時停止を命令

ビジネス

アングル:保護政策で生産力と競争力低下、ブラジル自
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプショック
特集:トランプショック
2025年4月22日号(4/15発売)

大規模関税発表の直後に90日間の猶予を宣言。世界経済を揺さぶるトランプの真意は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「生はちみつ」と「純粋はちみつ」は何が違うのか?...「偽スーパーフード」に専門家が警鐘
  • 2
    「100歳まで食・酒を楽しもう」肝機能が復活! 脂肪肝に対する見方を変えてしまう新習慣とは
  • 3
    『職場の「困った人」をうまく動かす心理術』は必ず出版すべき本である
  • 4
    トランプが「核保有国」北朝鮮に超音速爆撃機B1Bを展…
  • 5
    【クイズ】売上高が世界1位の「半導体ベンダー」はど…
  • 6
    「2つの顔」を持つ白色矮星を新たに発見!磁場が作る…
  • 7
    あなたには「この印」ある? 特定の世代は「腕に同じ…
  • 8
    ロシア軍高官の車を、ウクライナ自爆ドローンが急襲.…
  • 9
    ロシア軍、「大規模部隊による攻撃」に戦術転換...数…
  • 10
    ロシア軍が従来にない大規模攻撃を実施も、「精密爆…
  • 1
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜け毛の予防にも役立つ可能性【最新研究】
  • 2
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ? 1位は意外にも...!?
  • 3
    しゃがんだ瞬間...「えっ全部見えてる?」ジムで遭遇した「透けレギンス」投稿にネット騒然
  • 4
    「生はちみつ」と「純粋はちみつ」は何が違うのか?.…
  • 5
    あなたには「この印」ある? 特定の世代は「腕に同じ…
  • 6
    パニック発作の原因とは何か?...「あなたは病気では…
  • 7
    中国はアメリカとの貿易戦争に勝てない...理由はトラ…
  • 8
    動揺を見せない習近平...貿易戦争の準備ができている…
  • 9
    【渡航注意】今のアメリカでうっかり捕まれば、裁判…
  • 10
    「世界で最も嫌われている国」ランキングを発表...日…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 3
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった...糖尿病を予防し、がんと闘う効果にも期待が
  • 4
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大…
  • 5
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 6
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 7
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 8
    「低炭水化物ダイエット」で豆類はNG...体重が増えな…
  • 9
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 10
    「テスラ離れ」止まらず...「放火」続発のなか、手放…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中