「理性的で賢く堅実だ」石破首相、 独自路線の「安全保障政策」を米国務省の元日本部長はどう見たか
The Importance of Collective Security
──総裁選前から発言が「ブレている」とも批判されるが、懸念はあるか?
問題は、自民党と党員、国会議員が、石破に政策を前進させる機会を与えるかどうかだ。首相周辺が最初に石破政権を弱体化させないといいが。自民党ではしばしばそういうことが起きるが、日本には安定した政権が必要だ。安全保障政策全般について言えば、自民党内はかなり一致していると思う。
自民党議員が自分自身の政治的利益のために石破政権を弱体化させようとするのではなく、日本に安定した政権が必要なことを本当に理解し、彼を支持することを願う。
石破政権の安全保障に関わるメンバーは能力がある人が多い。小野寺五典政務調査会長、林芳正内閣官房長官、中谷元防衛大臣などだ。10月27日の選挙を乗り切れば、石破政権はうまく回るだろう。

アマゾンに飛びます
2025年4月8日号(4月1日発売)は「引きこもるアメリカ」特集。トランプ外交で見捨てられた欧州。プーチンの全面攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら