騒然!中国がCCTV「台湾侵攻」番組で伝えた想定展開、台湾は「Xデー」ドラマを制作
How an Invasion Would Look
今年5月20日に台湾の新総統に就任した頼清徳(ライ・チントー)は「現状維持による平和と安定」を目指すと述べているが、中国は頼を「独立派」と見なし、警戒を強めている。
「中国共産党は何かにつけて『一つの中国』をアピールしたがる」と、米シンクタンク「ジャーマン・マーシャルファンド」のインド太平洋事業部長を務めるボニー・グレーザーは言う。「台湾は中国の属国ではないと毅然として言い放ってきた人物が台湾総統に選ばれたとなると、なおさらだ」
「異様な緊張」を描く
ただ、中国の世論が台湾併合を望んでいるかは大いに疑問だと、グレーザーは指摘する。「一般の人々の関心事は台湾問題ではなく、経済状況や若年層の失業など生活に直結する問題だろう」
一方で台湾でも、中国の軍事侵攻をテーマにした番組の制作が進んでいる。こちらはドキュメンタリーではなくドラマで、タイトルは『零日攻撃ZERO DAY』。放映開始は来年に予定されている。
■【動画】高橋一生も出演する『零日攻撃ZERO DAY』予告編、現地報道
今年7月に公開された予告編は、中国軍による海上封鎖や銀行の取り付け騒ぎ、前線の金門島からの台湾軍の退却など、中国軍の上陸を目前に控えた台湾社会の異様な緊張状態を描いている。