最新記事
ウクライナ軍

次々に墜落...ウクライナ兵がMANPADSで自爆無人機「シャヘド」3機を撃墜する劇的シーン

Video: Ukraine Shoots Down Three Russian Kamikaze Drones

2024年10月15日(火)18時40分
ジョー・エドワーズ
ウクライナで撃墜されたシャヘド自爆ドローンとみられる機体の一部

ウクライナで撃墜されたシャヘド自爆ドローンとみられる機体の一部(写真は2023年5月、オデーサで撮影) Press Service of the Operative Command South of the Ukrainian Armed Forces/Handout via REUTERS

<携帯式地対空ミサイルシステム「FIM-92スティンガー」でイラン製の自爆無人機「シャヘド」を撃墜。その様子を記録した映像がウクライナ国防省によって公開された>

ウクライナ軍が公開した動画によると、同軍はロシアの操作するイラン製の自爆無人機「シャヘド」3機を撃墜した。

【動画】次々墜落...ウクライナ兵が「FIM-92スティンガー」でシャヘド3機を撃墜する劇的瞬間

ウクライナ国防省が10月11日にX(旧ツイッター)に投稿したこの動画には、複数の無人航空機(UAV)が、携帯式地対空ミサイルシステム(MANPADS)「FIM-92スティンガー」で標的にされた後、地面に墜落しているとみられる様子が映されている。FIM-92スティンガーはアメリカ製で赤外線誘導式だ。

本誌はロシア国防省とウクライナ国防省に電子メールでコメントを求めている。

イランが開発したシャヘド無人機は比較的コストの低いUAVで、爆発物を搭載して標的に突っ込むように設計されている。ウクライナの標的を攻撃する手段としてロシアがしばしば使用している。

「ロシアの攻撃作戦における(シャヘド無人機の)主な役割は、ウクライナの防空用迎撃ミサイルや探知システムの備蓄を消耗させることにある。つまり、巡航ミサイルによる攻撃に先立って、これを撃退しようとするウクライナ側の防空レーダーを暴くために使われてきたということだ」

英国王立防衛安全保障研究所(RUSI)のリサーチフェロー、シッダールト・カウシャルは本誌に対してそう述べた。

「最近の(シャヘド無人機の)損失率に関して最も重要なのは高確率で迎撃されていることではなく──ロシアはそれを想定している──むしろ携帯式防空・地対空ミサイルなどのシステムによって攻撃されているということだ。これはつまり、ウクライナが低コストな兵器でそうした無人機を撃墜できるようになってきたということ、巡航ミサイルや弾道ミサイルなどを標的にする高価な地対空システムを温存できるようになったことを意味する」

ウクライナは11日、ロシアのUAVを24時間のうちに70機破壊したと述べた。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

独新財務相、財政規律改革は「緩やかで的絞ったものに

ワールド

米共和党の州知事、州投資機関に中国資産の早期売却命

ビジネス

米、ロシアのガスプロムバンクに新たな制裁 サハリン

ビジネス

ECB総裁、欧州経済統合「緊急性高まる」 早期行動
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:超解説 トランプ2.0
特集:超解説 トランプ2.0
2024年11月26日号(11/19発売)

電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 2
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 3
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対する中国人と日本人の反応が違う
  • 4
    北朝鮮は、ロシアに派遣した兵士の「生還を望んでい…
  • 5
    Netflix「打ち切り病」の闇...効率が命、ファンの熱…
  • 6
    NewJeans生みの親ミン・ヒジン、インスタフォローをす…
  • 7
    元幼稚園教諭の女性兵士がロシアの巡航ミサイル「Kh-…
  • 8
    【ヨルダン王室】生後3カ月のイマン王女、早くもサッ…
  • 9
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」…
  • 10
    プーチンはもう2週間行方不明!? クレムリン公式「動…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査を受けたら...衝撃的な結果に「謎が解けた」
  • 3
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り捨てる」しかない理由
  • 4
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 5
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 6
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 7
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
  • 8
    アインシュタイン理論にズレ? 宇宙膨張が示す新たな…
  • 9
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
  • 10
    クルスク州の戦場はロシア兵の「肉挽き機」に...ロシ…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大きな身体を「丸呑み」する衝撃シーンの撮影に成功
  • 4
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 5
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 6
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 7
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 8
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
  • 9
    モスクワで高層ビルより高い「糞水(ふんすい)」噴…
  • 10
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中