カリフォルニアの山火事が生んだ火災積雲を激写──NASA
California Line Fire: NASA Snaps 'Fire Clouds' as People Told Stay Indoors
山火事の激しい火の手にスーパージャージされた「火の雲」 NASA Earth Observatory images by Lauren Dauphin, using Landsat data from the U.S. Geological Survey.
<山火事の熱と対流から生まれた巨大な「火の雲」の姿>
米ロサンゼルス郊外で続く山火事から大量の煙が立ちのぼり、空気中に粒子状の汚染物質が広がる様子を宇宙から捉えた画像が注目を集めている。
この画像には、サンバーナディーノ郡で発生した山火事が大量の煙と熱を放出し、上空に「火の雲(火災積雲または熱対流雲ともいう)」が発生した様子を捉えている。
火災積雲は、山火事や火山の噴火などによって発生した熱で形成される。強烈な熱で地表付近の空気が急上昇し、その後に温度が下がって凝集されて水滴となり、これが巨大な積雲を形成する。
火災積雲には水蒸気とともに空中に舞い上がった大量の灰やすす、その他の粒子が含まれることが多く、雲が黒っぽく汚れているように見える。これらの汚染物質は広範囲にばら撒かれるため、地元当局は外に出ないよう警告している。
地球観測衛星「ランドサット8号」に搭載されたOLIセンサーが撮影した。