パリ・パラ男子バレー競技で「無敵」の強さのイラン...「世界で2番目に高身長の男」の異次元プレー
Tallest Ever Paralympian Helps Iran to Volleyball Dominance
イラン代表チームのヘッドコーチを務めるハディ・レザエイがメヘルザドセラクジャニを見出したきっかけは、特別な能力や障害を持つ人を特集したテレビ番組を見たことだった。メヘルザドセラクジャニの能力に興味を持ったレザエイは、さらに詳しい情報を手に入れようと、即座にこの番組を制作したテレビ局に連絡を取った。
コーチ陣は、メヘルザドセラクジャニが、とりわけその高身長と、人並外れたリーチによって、シッティングバレーボールの強力な選手になりうる可能性を持つことを認識したのだった。
アメリカの車いすバスケットボールチーム、無敗で準々決勝に進出
その他の競技では、アメリカの車いすバスケットボール男子チームが、オーストラリアに76対69で勝利し、1次リーグを無敗で終えた。
この勝利により、アメリカは3連勝となり、2大会連続で金メダルを獲得しているチームとして、その強さを改めて印象づけた。パリ大会におけるこれまでの3試合の合計スコアは202-159と、相手チームに大幅な得点差をつけている。
選手の1人、ファビアン・ロモは、「我々は、強さを印象付けるプレーで1次リーグを終えたかった」と語った。「だが今は、我々の視点は準々決勝に移った。対戦相手がどのチームであれ、準備を整える必要がある」
この試合の終了時点で、アメリカの準々決勝での対戦相手はまだ決定しておらず、他試合の結果を待つ必要があったが、地元フランスになる可能性が高いとみられている。(編集部注:記事執筆後にフランスと対戦し、82-47で勝利)
ベテラン選手のネーサン・ヒンズは、対戦相手に関してこうコメントした。「開催国と対戦するのは、いつも刺激的だ。会場を満員にし、興奮を生み出す雰囲気作りについて、パリは大いに成功していると言えるだろう」
ウクライナのズブコフスカ、5大会連続で走り幅跳び金メダル
ウクライナのオクサナ・ズブコフスカは、走り幅跳び選手として、17年にわたって並外れた選手生活を送ってきた。だが、2008年北京大会以降5大会連続となる5つ目の金メダルは、特別な意味を持つものとなった。
「獲得したすべてのメダルが大切だが、母国の今の状況があるので、このメダルはさらに大きな意味を持っている」と、ズブコフスカは心境を明かした。成功した5回の跳躍の記録は、すべて他の選手を上回り、最長跳躍距離は5.78mに達した。
ズブコフスカは、女子走り幅跳び視覚障害T12のカテゴリーでプレーしている。これは、重度弱視のアスリートを対象に設けられたカテゴリーだ。
オランダのペア、車いすテニスのクアードダブルス決勝進出
車いすテニスでは、オランダのサム・スフローダーとニールス・フィンクのペアが、引き続き圧倒的な強さを見せつけ、準決勝で南アフリカのドナルド・ラムファディ、ルーカス・シソレのペアを、セットカウント6-1、6-1と圧倒して快勝した。
この勝利によって、スフローダーとフィンクは、クアード(上下肢障害)ダブルスの決勝に進出した。同ペアは、前回の東京パラリンピックでも金メダルを獲得している。
同ペアは、パリ16区・ブローニュの森にあるテニス競技場「スタッド・ローラン・ギャロス」で現地時間9月4日に開催される、金メダルをかけた決勝において、イギリスのアンディ・ラプソーン、グレゴリー・スレイドのペアと対戦することになる。
スフローダーとフィンクは、前回の東京大会ではシングルスでも結果を出しており、クアードシングルス種目で、スフローダーは銀を、フィンクは銅を獲得している。
(翻訳:ガリレオ)
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