ウクライナ地上軍がロシアに初の大規模侵攻、ロシア軍はなぜ来ない?
Putin Breaks Silence on Ukraine's Kursk Incursion
「ウクライナ軍がクルスク州に侵攻するのは見え見えだった」と、ロシアのウクライナ侵攻を支持するブロガーのアナスタシア・カッシェバロワはテレグラムに投稿した。ウクライナ軍が国境地帯に「兵力を結集していることも分かっていた。毎度のことながら、私たちには何もかも分かっていて、現地の兵士もちゃんと報告したのに、上層部は何もしなかった」。
「(侵攻軍の)部隊がわれらの領土を動き回っている。だが、わが部隊は見当たらず、歩兵もいない」と嘆いたのは、テレグラムのチャンネル「コールサインOSETIN」だ。「大砲も戦車も、何の装備もない。誰もこの事態に備えていなかったのか。稼働しているのは飛行隊とオペレーター、前線航空管制官、それに国境警備隊くらいのものだ」
軍事ブロガーのRavrebaは、クレムリンはこの状況を「完全に無視している」と吐き捨てた。
「ロシアの新しい国防相(アンドレイ・ベロウソフ)は、ムチか斧で脅されなければ腰を上げない将軍たちをどやしつけるよりも、祖父たちが盗んだ資産を勘定するほうが気楽なのだろう」
プーチンは国家安全保障会議後、国防省の当局者、ロシア連邦保安局(FSB)の国境警備隊、それにバレリー・ゲラシモフ軍参謀総長と個別に会い、現状について協議すると述べた。

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