【パリ五輪】4日目まで世界記録ゼロのパリ競泳、原因はプール?
Is Olympics Swimming Pool Too Shallow for World Records?
前回の2020東京大会では、6つの世界新記録が生まれた。個人で世界記録を更新したのは、アメリカのケーレブ・ドレッセルと南アフリカのタチアナ・シェーンメーカーの2人だ。水泳関連サイトによれば、ドレッセルは男子100メートルバタフライで自身の持つ世界記録を0.05秒更新。シェーンメーカーは女子200メートル平泳ぎでリッケ・メラー・ペデルセンの8年前の記録を破り、2分18秒95の世界新記録を達成した。
歴史を振り返ると、第二次世界大戦以降のオリンピックでは毎回、競泳で少なくとも1つの世界新記録が生まれてきた。2008年の北京大会では23個の世界新記録が達成され、その後も2012ロンドン大会では9個、2016リオデジャネイロ大会では8個、そして新型コロナウイルスのパンデミックの影響で1年延期された東京大会では6個の世界新記録が生まれている。
「記憶に残るのはタイムではない」?
今回のパリ大会では、これまでの大会に比べてタイムが低調なことも注目されている。カナダのサマー・マッキントッシュの女子400メートル個人メドレーでの記録は、自国で開催された代表選考会で出した世界新記録よりも3秒以上遅かった。同様にルーマニアのダビッド・ポポビッチは男子200メートル自由形で金メダルを獲得したが、そのタイムは2000シドニー大会以来の金メダリストとして最も遅かった。男子100メートル平泳ぎで金メダルを獲得したイタリアのニコロ・マルティネンギのタイムは、前回または前々回の大会だったらメダルを獲得できていない。
それでもパリ大会の観客たちは、競泳選手たちを応援して盛り上がっている。オーストラリアのカイル・チャーマーズ選手はAP通信に対して次のように語った。「重要なのは最初にゴールして勝つことだ。人々の記憶に残るのはタイムではない」
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