米軍、イラク領内に自衛目的の攻撃 中東情勢緊迫化
イスラエルの攻撃を受けたレバノンの首都ベイルート郊外。イスラエル支配下のゴラン高原でレバノンを拠点にするイスラム武装組織ヒズボラによると疑われる攻撃により民間人12人が死亡して以降、中東情勢は一段と緊迫している。(写真は7月30日) Reuters TV via REUTERS
米軍が30日、イラクで自衛目的の攻撃を実施したと、米政府当局者がロイターに明らかにした。イスラエル軍は同日にレバノンの首都ベイルートで親イラン武装組織ヒズボラの司令官を標的に空爆を行っており、中東地域の緊張が高まっている。
イラクの首都バグダッドの南にある同国の治安組織「人民動員隊(PMF)」の基地で先に爆発が起きたと伝えられており、これが米軍の攻撃によるものだったかは現時点で不明。
警察・医療関係者によると、爆発により4人が死亡し、3人が負傷した。
PMFは爆発後に出した声明で、誰が仕掛けたかには触れなかった。
前出の米政府当局者によると、イラクに駐留する有志連合への脅威に対応した攻撃だったという。死傷者についてはコメントしなかった。
米・イラク筋によると、イラクでは先週、米軍が駐留するアサド空軍基地に向けて複数のロケット弾が発射されたが、被害や死傷者は報告されていない。
米軍がイラク領内で攻撃を実施したことが明らかになったのは、 2月にイラクとシリアで、イランの革命防衛隊とその支援を受ける武装組織に関連する85以上の標的を空爆して以来。
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