イスラエル軍の指揮統制の問題が浮き彫りに...最も明確に表れた3つの事例
Who’s in Charge of the IDF?
以上のことから、大きな問いが浮かび上がる。IDFの軍人の残虐行為に対し、国家としてのイスラエルは責任を負うべきか。
国に責任はないと主張する人もいるだろう。ごく一部の悪党による行為か、何らかのミスの結果だと。
しかし国には、自国軍の兵士の行動に対する法的責任があるはずだ。そう考えると一連の問題は、イスラエル政府が自国軍を、ひいては戦争を管理する能力を欠いていることを示唆している。もし政府が事態を正確に理解しているなら(つまり一連の残虐行為を指示または容認しているなら)、国際人道法や武力紛争法に対するイスラエルの違反の程度はさらに深刻になる。
これはIDFを支援しているアメリカにとっての問題でもある。IDFが自らの兵士を管理できないなら、アメリカは彼らに資金や武器を提供すべきではないはずだ。

アマゾンに飛びます
2025年4月8日号(4月1日発売)は「引きこもるアメリカ」特集。トランプ外交で見捨てられた欧州。プーチンの全面攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら