プーチン大統領の「贈り物」に韓国製部品が使用されていた
ロシアのプーチン大統領が北朝鮮を訪問した際に金正恩朝鮮労働党総書記に贈ったロシア製高級車の製造企業は、数百万ドル相当の輸入部品を使用しており、その多くは韓国から輸入されている。ロイターが税関記録で確認した。写真は金氏(左)を乗せて平壌を運転するプーチン氏。6月20日、朝鮮中央通信が公開(2024年 KCNA via REUTERS)
ロシアのプーチン大統領が北朝鮮を訪問した際に金正恩朝鮮労働党総書記に贈ったロシア製高級車の製造企業は、数百万ドル相当の輸入部品を使用しており、その多くは韓国から輸入されている。ロイターが税関記録で確認した。
プーチン氏が送った高級車「アウルス」はロシア国内で大統領の公用車として使用されている。開発はロシア国営の中央自動車エンジン科学研究所(NAMI)が担当。2018年に初公開された際には、ロシアの国力と輸入技術への依存低下を強調する狙いがあった。
一方、税関記録によると、アウルスは数百万ドル相当の輸入部品を使用しており、その多くは金氏が「最大の敵」とみなす韓国からロシアに輸入されている。
ロイターが確認した税関記録によると、ロシアは18年から23年の間にアウルスの自動車とオートバイの組み立て用に少なくとも3400万ドル相当の機器と部品を輸入した。
輸入品には、韓国から輸入された車体部品やセンサー、プログラマブルコントローラなどが含まれ、その価値は1550万ドル近くに達する。ロシアは中国、インド、トルコ、イタリアなどからも輸している。