イスラエル国防相、ガザ戦後統治で首相に異議 軍事支配排除求める
5月15日、イスラエルのガラント国防相(写真)はイスラム組織ハマスとの戦闘終結後のパレスチナ自治区ガザ統治について、イスラエルが軍事支配することに反対を表明し、ネタニヤフ首相に支配の可能性を排除するよう求めた。写真はベルリンで2023年9月撮影(2024年 ロイター/Fabrizio Bensch)
イスラエルのガラント国防相は15日、イスラム組織ハマスとの戦闘終結後のパレスチナ自治区ガザ統治について、イスラエルが軍事支配することに反対を表明し、ネタニヤフ首相に支配の可能性を排除するよう求めた。
ガラント氏は会見で、ハマスのガザ統治能力を破壊するための鍵はハマスに代わる統治体制を見いだすことだと指摘。ハマスによるイスラエル奇襲があった昨年10月以来、「非敵対的」パレスチナ人勢力の統治計画を推進しようと試みたが、イスラエル戦時内閣から何の反応もなかったと批判した。
ガラント氏は昨年3月、ネタニヤフ政権が推進する司法制度改革に反対を表明し、更迭寸前となった経緯がある。
ネタニヤフ首相はガラント氏の発言後に交流サイト(SNS)に投稿した動画で、パレスチナ自治政府が敵対的との認識を改めて示し、自治政府のガザ統治を否定。「言い訳をせずに」まずはハマス壊滅の目的を果たす必要があると述べてガラント氏をけん制した。
ただ、戦時内閣に加わるガンツ元国防相は、ガラント氏が「真実を語った」と述べた。
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